ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版(2002)

ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

■内容
大きいことはいいことだ!子供のときに思い描いてた夢を大人が金かけてSFにしたりすることはあるが、子供のときに考えてたアホなことを大人になってそのまま実行する奴はいない。しかし、スパイク・ジョーンズジョニー・ノックスヴィルが選りすぐりのエリート・バカを結集して製作されたバカ番組"jackass"はそれを実現した!世界を股にかけ火薬、猛獣、蟲、糞尿と何にでも突撃。野郎どもは買い物カゴに乗り込め。これは常識に突撃する戦車だ!

 やばい。これはマジで人を選ぶわ。
 人ってここまでプライド捨てられるんだ、危険なことできるんだ。そして、ここまでバカが出来るのかと軽く感動。ここまで突き抜けられるとある意味ソーカイですね。
 イタズラ、痛み、下ネタを売りにした限りなくシンプルで俗悪な内容。品がないんだけど面白いんだから仕方ない。90分間バカな勢いに飲み込まれ、終わった頃には頭の中のウヤムヤが全部吹っ飛んでる。
 次から次へとよくこんなにバカなこと考えたなぁと思うくらいあたま悪い映像の嵐。ワニ池に突撃したり、街角でイタズラしたりと、日本の民放でも時々見られる映像もありますが(それでもエスカレートしてるのだが)、いろんな動物に噛まれたり、銃で撃たれたりと、アメリカならではの突き抜けた体当たりロケが満載。個人的には痛くて汚いロケを担当してたスティーヴォに感動*1
 ただ、本物のゲロ、クソ、ション便。動物の死体、内臓まででてくるので、映像にはかなりの体性が必要。僕もかなりきつかった。ゲロシーンはやたらと多かったなぁ。カメラマンとスティーヴォが吐きすぎ。
 当然受け付けられない映像も多くて、言葉を失うこともしばしば。ゲェッとかスゲェとかありきたりの言葉が当てはまらない感じで、多分こういうときのために「OH MY GOD!」って英語があるんでしょう。スティーヴォの体当たり系は大体そんな感じ。目も当てられないんだけど、指と指の間から思わず覗いちゃう感じ。ECWのジョーイ・スタイルズの叫び声が頭の中でリフレインする。
 
 同じアホならおどらにゃソンソンということで、多分やってる本人が一番楽しくて企画を考えるときとかメチャクチャ盛り上がってそうなんだが、彼らは骨折したり、歯が抜けたり、命落とすスレスレのことやってるわけで。代償が大きい割に、やってることはどこまでも無意味なバカだけに神々しいものがあるが、真似するバカが多いのか、くどいくらい警告してるし、「手前のビデオ送りつけるな」とテロップで流れてきたときは笑った。
 
好きな企画...「ゴルフカート暴走、砂マンコ、ワニ池で綱渡り、ネズミ捕りに突撃、散弾銃を体験、かっとび棒高跳び、ナイト・パンダ、ワサビでラリる、お店でボクシング、沖縄ロケ、大津波、氷レモン、強盗団、オープニングとエンディング」。

*1:ティーヴォ、やっぱり病気になったんだって。注射とかやってなさそうだもんなぁ