サッドなサンデー

さー、今日も一日終わった、終わったと思って帰路についていたら、苦しみながら死んでいく猫という後を引きまくるいやーなものをみました。うちの近所、猫も多ければ、車も多いからねえ。ああいうのを見ると化け猫という発想が生まれてくるのやもしれんなあ。


■『愛の渦』観たよ

どうして、性欲はおおっぴらにできないのか。必要以上に抑圧されているのか、とーきどき、疑問に思うことがあります。劇中の女子大生のように「本当は興味津々のくせに、澄ましちゃってバカみたい」と思うこともありますが、今よりもほんの少しだけ、みんなが欲望をオープンにしてしまうとどうなってしまうのか。少し下品な気がするし、とても生きづらい野蛮な世界が待っているのではないか。

これをフィクションの世界で追体験してみようというのが本作です。



フィクションといっても、原作・脚本・監督を手がけた三浦大輔さんは実際にいくつかのサークルに体験取材を仕掛けたらしいので、自分の身近にこんな世界があるんだという臨場感はあります。生々しさと息苦しさが強烈で、途中で挟まれるフィクショナルな掛け合いや演出がほっとさせてくれる。主人公二人組が最初に向かい合って座るシーンが最高で、二人の心境と、周りから聞こえてくる喘ぎ声がシンクロしている。



劇中、ブスがブスっぽい喘ぎ声を出していて、登場人物たちが笑うシーンがあるんだけど、場内でも笑いが起きてて、三浦さんの作る下衆な世界に取り込まれていっている感じがしました。前作の『恋の渦』でも感じましたが、こちらの良識を剥ぎ取ろうと罠を張っている感じがするので油断できないです。

門脇麦ちゃんがシャワーを浴びると東京ガスを思い出してしまう。。。



AM5:00閉会のシーンもいいなあ。有無を言わさず現実に引き戻すって感じがいいですね。



予告編の印象以上にエロくてゲスいです。もちろん褒めてます。