ミッドナイト・ムービー(2006)
『エル・トポ』アレハンドロ・ホドロフスキー(1970)
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』ジョージ・A・ロメロ(1968)
『ピンク・フラミンゴ』ジョン・ウォーターズ(1972)
『ハーダー・ゼイ・カム』ペリー・ヘンゼル(1972)
『ロッキー・ホラー・ショー』リチャード・オブライエン(1975)
『イレイザーヘッド』デヴィッド・リンチ(1977)*1
なんで渋谷で公開してんだよぉ。居心地悪いっつーの!
90分弱で6本もの映画を取上げてるので、ちょっと尺的にはキツイだろーねぇと思ってましたが、やっぱり内容は若干散漫。既に観たことのある映画なら、知識としてはわりと基本的なところを取上げてる気はします。『イレイザーヘッド』では映画の核心ともいえるスパイク君を映さないところをみるに、カルト・ムービーの入門ドキュメンタリーかもしれない。取上げられた映画の半分しかみたことのない僕にとっては入り込み易かったし、いずれもカルト・ムービーとして成功した映画たちなので、熱狂的に受け入れられていくさまを追うのは快くもありました。
この映画がテーマとしている「深夜」という言葉ですが、これをもうちょっと掘下げてくれれば、より興味深いものになったのかもしれません。
今ではレンタル・ビデオ店で見つけては「ウフフ」と喜び、一人で映画を見てはそのオブセッションっぷりに「うっふふ」とほくそえんでしまうカルト映画たちですが、これらが全く無名の地点から上映されて、深夜の観客達から熱狂的に迎えられた「気分」というものをなんとなく感じられるドキュメンタリーです。