勇気凛々ルリの色

勇気凛凛ルリの色 (講談社文庫)

勇気凛凛ルリの色 (講談社文庫)

 強い人、男気のある人の文章って、読んでると元気がでるものです。
 エッセイって、書いてる人の雑談を聞いてるようなもんだから、よっぽど書いてる人に魅力があるか、文章、語り口が参考になるか、心動かされるほどドラマチックな内容でないと、なかなか手が伸びないもんだけど、浅田さんは上記三つの条件にどれも当てはまってしまう気がします。
 武闘派作家って、カッコいいなー。自衛隊やっても、やくざやっても、ずーっと不屈の闘志で小説書き続けたってすごいなー。。。なんて。
 こないだ読んだ『勝負の極意』は競馬に徹している分、話が具体的で面白かったりするわけで、とくに語ることはないっす。強いて言えば、まだ売れる前の浅田さんの本だから、元自衛隊、やくざを売りにしてる分、文章に男っぷりが強いです。女にバクチに回し蹴りが炸裂。浅田次郎入門書。