ミーン・ガールズ

■ストーリー
 舞台はイリノイ州の高校。物語は転校生の登場から始まる!アフリカから転校してきたのは、とても田舎っぺに見えない美少女、ケイティ(リンジー・ローハン!)。リンジーくらい可愛ければ、さっそくクラスの人気者かと思われるが、現実は甘くない、甘くないぞー!最初にリンジーに声をかけてくれたのは、スクール・カーストのあぶれ者、"アート・フリークス"の二人組、ジャネスとダミアン。彼らはいい奴でそれなりの学園生活が送れるかと思ったが、スクール・カーストの最高位、セレブ気取りの三人組"プラスティック"もリンジーに声をかけた。"プラスティック"を独裁するレジーナ(レイチェル・マクアダムス)は学園随一の性悪女(ミーン・ガール)だが、ジャネスの勧めもあって、リンジーは"プラスティック"に参加することになる。
 学生時代に学園全体にプレッシャーを与え続けた女いじめっ子集団の生態がここに!

 なんか今、『漂流教室』を思い出しちゃった。あれにも"ミーン・ガール"な女番長がでてくるんだよね。何があってもどっこい生きてる図書室の我猛君がクールに女性差別していたのが印象的でした。女番長が戻ってきてからの「天国編」はイマイチだった気がするなぁ。でも「おかあさん、最後の力を振り絞るためにインスタントラーメンをひとかけら食べます」は名台詞でした。
 楳図かずおの漫画って、『漂流教室』しか読んだことないのですが、とっても楽しめました。で、他にも読みたいと思うのですが、『漂流教室』は、とってもゾクゾクして夜眠れなくなるので、不眠の原因にならないか心配です...。
 で、意地悪女に話を戻しますが、小学生の頃って女の子が怖いンだぁ。もう絶対に逆らえないもんね。クラスを班分けされて、班ごとに掃除区域を割り当てられるんだけど、「あたしの代わりにやってて!」と、女の子に掃除を押し付けられたもんね。逆らえなかったもんね。週に一度は誰かに金的食らわせて男を泣かせてました。怖すぎてスカートめくりなんてやる男児はいませんでしたよ!
 これが中学高校になると、学校の表舞台に出てくるのは男が中心になるというか、僕の周りから女の子が消えていったのもあると思いますが、女の子が怖いという印象はあまりなかったなぁ。僕の知らないところで高校にも"プラスティック"はあったのかもしれない。この映画みたいにギラギラ存在感を発揮してたら、ルサンチマン爆発で僕の人格も変わっていたのかもしれません。
 
 映画は各キャラクター付けがしっかりしている、久しぶりに大声で笑った良質のコメディでした。リンジーの失敗は妙に生々しいし、レイチャルのいじめも陰湿極まりないんだけど、全編を漂う陽気な雰囲気と、リンジーの天性の明るさが映画を沈んだものにしません。
 今一番輝いている人のオーラというものは、やっぱり凄い。リンジーの華やかさは役の幅を狭めるだろうけど、それを補って余りある明るさが彼女の強みですね。体型も健康的でひじょーによろしーい。ご飯を残しちゃう子は嫌いです。
 毎度毎度非モテか変人にしか描かれない数学好きだけど、今回はひどいなぁ。数学部部長に当たっては、ただの奇人変態というあんまりにもあんまりな扱いに笑えてくる。数学部を指して"マスリート"とは素晴らしすぎるネーミングセンスだ。ちょっと卑猥な想像をしてしまうところもステキだ!
 で、ヒロイン憧れの男の子がやっぱりアメフト部員ですか。定石だなー。やっぱり頭がちょっと弱くてもアメフトのできる男の子がステキなのか。日本に生まれて本当によかった!
 
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↑僕もトレーニングして、ビタミンを取り、神に祈って女の子にもてるんだ!