ドキュメント・オブ・ザ・デッド(1990)


 ロメロが、ロメロがしゃべってるー!やっぱり背が大きいなぁ。サヴィーニは存外ソフトな印象を与える人だねぇ...なんて楽しみ方をするDVDなんで、ゾンビファンの他は特に楽しめるところはないかな...。中原昌也高橋ヨシキがコメンタリーで突っ込んでたけど、確かに編集がまとまりなくて、ドキュメンタリーとしてはあまり出来の良いものではないんですよね。二人組のツッコミが結構辛らつで、ナレーションをギタギタに否定していて、作品はクソミソ扱いになってましたが、ゾンビのスタッフが映像でコメントを残しているのは、かなり価値のあることなんじゃないかと。ロメロの作ったCMとか、すごい貴重ですよ。
 このドキュメンタリー。音楽も演出もけだるくて、初見時は寝てしまいましたが、撮影現場もだるーな雰囲気に見えてしまい、いかんですねぇ。サヴィーニ、決死のスタントシーンも大変なごやかで緊張感が伝わってこないです。
 そうそう、サヴィーニのスタントやメイクを頑張って撮ってたのはよかったですよ。気合の入ったゾンビメイクを早回しで見せてくれたのはゾンビファンとして狂喜ものです。『マスター・オブ・ホラー』の串刺しシーンを長々追っかけてくれたのも面白かった。
 メンバーの中でもひときわ巨漢のロメロですが、笑顔が素敵で、穏やかな印象を受けました。スタッフによる若干べた褒め気味のロメロ評でも、ロメロの人格の穏やかさは、なんとなく感じられるところです。