ハッスル「注入」DVD vol.2

「ハッスル」注入DVD2

「ハッスル」注入DVD2

■収録内容…
ハッスル・ハウス vol.2 東京モンスターパーク
ハッスル5
ハッスル・ハウス vol.3 わくわくモンスターランド
ハッスル6
ハッスル・ハウス クリスマススペシャル 12・23
ハッスル・ハウス クリスマススペシャル 12・24
ハッスル・ハウス vol.4 モンスター軍怒りの人事異動
ハッスル・ハウス vol.5 私をインリン様とお呼び
ハッスル7

 
小川のPRIDE敗戦ネタ、ジュードー・オー誕生、RIKISHI参戦、そして加速する某老舗団体へのパロディ、大谷参戦、そして女子部門設立によるインリン様浜田文子選手(アリシンZ)の参戦、坂田転向から、石狩物語も、そして川田と小川の遺恨発生までを収めたDVDです。
 
 試合は短めでストーリー中心に追ってるので、これ一本あればハッスルの特徴がつかむことは出来ます。前半の橋本真也さんの影響を強く受けたと思われる昭和特撮風路線から、最近の芸能人路線のはしりといえる、インリン様の台頭までガッチリキャプチャーされてます。
 あまり期待しないで見てましたが、意外と楽しめました。高田総統の芸達者振りには脱帽です。最後の総統ショーで観客のボルテージを上げますね。バックステージドラマでは若干キャラクターを自分のものに出来ていない部分があったものの、大勢の観客の前に出れば本領が発揮できるあたり、さすが一流のプロレスラーといったところか。後半では収録された寸劇でもセリフが非常に流暢になっており、一年でここまで変わるんだなあと感嘆したものです。おそらく高田さんの努力の賜物なんでしょう。UWF、新日本、PRIDEにハッスルと、基本的に割とメジャーな団体に所属しているんですが、各団体の色はバリエーションに富んでいます。特にハッスルはこれまでの高田さんの世界とは全く違うカラーがあると思いますが、ハッスル名物となる高田総統ショーをここまで魅力あるイベントに仕上げた高田さんの努力というのは、エンタメに対する真面目な姿勢が見えて、とてもとても好感を覚えます。
 メインで高田さんを見せるだけではなく、小池栄子が彼女の坂田、川田の付き人石狩、そして某老舗団体といった小ネタに、カズ、浜田文子金村キンタロー田中将斗にRIKISHI、フーベントゥー、スーパークレージーといった外部の実力派を中堅に添えているのもいいですね。飽きずに最後まで観れる工夫があります(信じられないくらい試合時間短いんですが…)*1
 しかし、いかんせん200分は長すぎで、疲れてしまうんですが、ハッスルが地力を蓄えていく過程を体感できます。高田総統インリン様の恐るべき舞台度胸、そして某老舗団体への対抗心が後半にいくにつれて盛り上がってくるんですよね。
 観客の盛りあげ方を知っているRIKISHIがいるとはいえ、ハッスル軍がモンスター軍に貫禄負けしてるのは否めません。バックステージ物語もモンスター軍中心ですね。小川さんは、ちょっとプロレスには厳しいものがあるし、マイクも完全に他のスターに食われてます。
 
 
ガマ大王とか、雪男とか、戦隊ヒーローとか、非常に橋本さんっぽい色がハッスルには、こびりついているんですよね。芸能人路線になっても、こういったところは上手く残してもらいたい。青森大会の恐・イタコとか評判よかったみたいですね。地方限定レスラーでネタを仕込むのは上手いと思います。

*1:ゼロワン詳しくないんで崔さん、坂井さん、横井さんなどよくわかんないです