エディ・ゲレロ ライ・チート・スティール Disc2

WWE エディ・ゲレロ ライ・チート・スティール [DVD]
Disc1のレビューはこちら

チャボ・ゲレロ・ジュニア(1998WCWバッシュ・アット・ザ・ビーチ)ヘア戦

 今でこそ*1エディ&チャボはお調子者のロス・ゲレロズで有名ですが、WCW時代のエディは普通の悪者ヒールだったようですね。今のエディがヒールに固執しているのもこのころのキャラクターが気に入っているからでしょうか。しかし、さらに衝撃なのはチャボのキャラクター。ロス・ゲレロズを圧倒するくらいの曲者です。叔父のエディを錯乱させて注目を浴びてますね。
 二人とも息があってて上手いんだけど盛り上がりに欠ける中盤戦っぽい試合でした。

RVD(2002WWE/RAW)ハシゴ形式IC王座戦

 エディはハシゴ戦苦手って言ってるけど、僕はエディのハシゴ戦は大好きですよ。エディはやや地味な上に派手な持ち技が少ないんですよね。動きの激しくなるハードコア気味で創意工夫の余地が大きいハシゴ戦はエディを映えさせてるんじゃないでしょうか。
 本試合はさっきのチャボ戦とはうって変わって互いに大技を出し合う派手な消耗戦。テンポも速いので僕は大喜びしてしまうのでした。RVDの自殺的ムーブもすごく魅力的。RVDも定番ムーブを工夫していて観ていてすごく楽しい好試合でした。
 オーディオコメンタリーはRVDがおしゃべりなためか結構盛り上がってましたね。

エッジ&レイ・ミステリオカート・アングルクリス・ベノワ(c)対ロス・ゲレロズ(2002WWEサバイバーシリーズ)WWEタッグ王座戦*2

 確かサバイバーシリーズ2002のレビューで触れてますね、この試合。引用すると…。

後半はゲレロズが中心になって試合を展開。ここからタッグならではの連携技、複合技が次々に炸裂。「二人でなくてはできない」試合の醍醐味が味わえます。う〜ん、ゲレロズさいこぉ!

らしい。
 今回再見してみたら3チーム入り乱れての中盤のドタバタもすごく面白かったんですよね。レイレイの動きもキレがあるしアングル&ベノワも絶好調です。エディもまだムキムキになってなくて動きがいいですね。もちろん素晴らしいのは個々の動きよりも攻守が目まぐるしく入れ替わるテンポの速い流れでした。WWEは人数の多いドタバタに強い。個人的にドタバタが好きなのもありますが、しっかり展開についていけるのはやっぱり短くても効果的な打ち合わせの賜物だと思うんですよ。ただでさえ試合数が多くて打ち合わせの暇がなく、おまけに人数が多いと本当に大変だろうに…。これが世界最大規模の団体の力なんでしょうね。

クリス・ベノワ(2003WWEヴェンジェンス)US王座決定トーナメント決勝戦

 二人ともテクニシャンだけあって流れがスムーズ。関節技も多用されるけどテンポも悪くないです。渋めの試合ですが好きな人はかなり楽しめるんじゃないでしょうか。未熟な僕はちょっと物足りんかったですよ。エディは「ズルしてイタダキ」キャラクターが出来上がっているけど、この頃はまだヒール気味ですね。エディが表情豊かでバンプもいい感じです。

対ブロック・レズナー(c)(2004WWE/No Way Out)WWE王座戦*3

 レズナーが不器用な攻めを見せる序盤こそ不安でしたが、膝を中心にエディが反撃に転じてからは、レズナーの超人間級の運動神経と力強さを見せる攻撃も効果的に映えてきて盛り上がってきました。古い試合では見せていたスタナーっぽい技や多様な関節技、ムタを髣髴させる低空ドロップキックなどを見るに、エディの攻めにはまだまだ引き出しが多いことを実感させます。バンプも非常に上手いし、ここがどんな相手でも名試合を作れる実力派レスラーたる所以でしょう。
 終盤はWWEらしいドタバタながらドラマチックで観客の盛り上がりも素晴らしい展開でした。
 しかし、先のベノワ戦といいタズの解説はためになるしわかりやすいですね。
その他特典映像

エディのママの心臓発作

これはコテコテ過ぎて笑った。ママもよくやるなぁ。WWEらしいスキットでした。

コンフィデンシャル映像集

WWE参加の食品会社のCM出演風景やローライダー誌の表紙撮影風景、ジョシュの短いインタビューなど。王座獲得時に奥さんに電話する感動的な映像も収められてます。

未収録映像集

「エディ対モンキー」は微笑ましかったですね。レスリング一家ならではのエピソードで面白かったけどちょっと長めだからカットされたんでしょう。ほぉ、「ムーンサルト」の産みの親はチャボ・ゲレロ.Srだったんですね〜。「エディ家の誇り」*4の項もなかなか。レスリングの名家の生まれであるために他のレスラーからヒートを買いまくった若い頃の思い出が語られます。デビュー戦でいきなりメインをさせちゃうプロモーターもかなり問題あると思いますが...。「負傷」*5ではWWF参戦直後に負傷した思い出を語ってます。支えてくれたマクマホン一家に感謝の言葉。「ロス・ゲレロズ」と「レッスルマニア20」はそれぞれ3歳しか離れてない兄弟のような甥っ子チャボの関係や、業界最大の祭典で王座を防衛した感動的なエピソードを語っているのにカットした理由がわかりません。本編は中毒脱出の話でまとめたかったんですかネェ。

*1:今となってはチャボはカーウィン・ホワイトに変化しましたが…

*2:←2回で抗争プロモが流れます

*3:←2回で抗争プロモ

*4:←2回でデビュー戦の思い出を語るエディが見られます

*5:←2回でタトゥーの意味を語るエディ