スーパースター100人を語る!

第3回クリス・ベノワ

 このBlogでは何度も書いてますが、2004年レッスルマニアXX前後で猛烈なベノワプッシュが起きたんですよ。で、そのまま勢いに流されていつの間にかベノワファンになっていたという事態なんです。もともと上手い試合のするベノワは嫌いじゃありませんでした。が、WWEを観始めたころは実力のある中堅といった感じで、通常番組ではガンガンに強さを誇示しながら特番で負けるというパターンが多かった気がします。というわけで、観始めたころは存在は確認しながらも全く注目してませんでしたねぇ。地味だし、地味だし。
 ここでカート・アングルの降臨ですよ。カート君はキャラクターやスキットの面白さはもちろんのこと、試合も抜群に上手い。で、カート君最大のライバルは誰かというと、これはもう満場一致でクリス・ベノワがあげられるでしょう。お互いのキャリアは違えど、同体重、同じレスリング重視のテクニカルなプロレスを持ち、スピード感とタフさを備える類似の多いレスラーなんですね。(...と、タズがいってました。)お互いを知り尽くしているだけに内容は面白い。展開の早い新時代のプロレスの極致を見るような感激を覚えました。僕の興味はカート君→ベノワという感じで変化してきてます。
 カート君はずっと応援していたのですが、GMになったあたりからアホさが抜けてきて、最近ではJBLカリート君あたりにカート君のポジションがすっかり奪われた感があります。カート君がGMになったあたりにちょうどベノワのプッシュが始まったので、似たレスリングスタイルを持つベノワのほうに注目するようになったという経緯です。
 ベノワもカナダはスチュ・ハートの「ダンジョン」で修行を積み、世界各地でレスリングを経験してきたスーパーテクニシャンなんです。スチュのダンジョンがどれだけ多くのテクニカルスターを生み出してきたか、世界各地でいろんなプロレス・スタイルを経験するということはどれだけ貴重で大変なことなのかという説明は割愛しますが、とにかくスゲエキャリアの持ち主なんだということは強調しておきます。
 すばらしいレスリングテクニックに魅了されたのはもちろんですが、ダイナマイト・キッドに影響を受けたとされる、ガッツの塊のようなファイトスタイルも燃えます。力強い体当たり(若干エルボーのようにも見えるが、気のせい)、高速スープレックスに首切りサイン→ダイビング・ヘッドバットはカッコよすぎです。背が低く、ムキムキの筋肉にcoolな表情、歯が抜けているのもポイント高し。
 新人を情け容赦なくいじめ抜く*1のも、トップレスラーに勇猛果敢に立ち向かうのもアリだと思いますが、最近の中途半端なポジションから早く抜け出して欲しい今日この頃。*2

*1:ベノワにそんなスキットはないけど、やったら面白いんじゃないのか?という妄想

*2:「ここ一番で負ける」ベノワに戻ってきているのではないかとハラハラ