チアーズ!(2000)

violent_jef2006-12-14

チアーズ! [DVD]

チアーズ! [DVD]

■ストーリー
 ランチョ・カルネ・ハイスクールが誇るチア・チームの「トロス」は、全米選手権で優勝を続けている名門チームだ。主人公トーランス(キルステイン・ダンスト)はチームの新キャプテンに任命されて大張り切り。
しかし。。。
 就任早々無茶な練習を強いていたらチームの主力が怪我をしてしまった!
 トロスの振り付けは実は選手権未参加の強豪「クローバーズ」の丸パクリであった!
 今年は「クローバーズ」も選手権に出場!オリジナルな振り付けを考えないと!
 彼氏が思いっきり浮気をしていた!
などなど、トーランスの行く手は困難がいっぱい!
果たして、彼女率いる「トロス」は宿敵「クローバーズ」を打ち破ることができるのか!?

 おおお!これは燃える!
 昨日の『オレンジカウンティ』以上にご機嫌でハイテンションな映画です。エンディング・テーマの"Hey Mickey!"*1が、僕らの「陽性」キルステイン・ダンスト*2が、まさにドンズコスピンにはまってる。
 王者なんだけど、底辺から這い上がることになってしまう展開は軽妙でいいですね*3。こういうスポ根ものは確かに映画には少なくないんだけど、チアをテーマにした作品は、確かにこれ以前はほとんどないと思うし、聞いたことがない。アメリカでは高校の華であり、きらびやかで魅力的な世界が凝縮された感じです。可愛い女の子がスポ根で一生懸命がんばる!お金が足らなかったら水着で洗車するバイトで頑張る!素晴らしい!
 日本では定着していない文化だけに、チアシーンは吹っ飛びます。器械体操経験者なら、とても信じられない奇跡の人間建築が目の前で次々くりだされます。そして音楽にあわせてワイヤーなし、ひねりつきで人がどんどん吹っ飛ぶ。すげえ、これはマジすげえ。アメフトより危険だろ、これ。
 期待通りの演出で、期待通りの満足をくれる快作です。陽気とハッピーを売りにして、本当にハッピーな気分にしてくれる映画ってなかなかないよう。

*1:本当に有頂天な名曲ですね。YouTubeで"Hey Mickey"で検索かけると、カメラを前に踊りまくってるティーンのなんと多いことか!

*2:『ハイスクールU.S.A.』では、内気な文系に対して自分から告白してくれる女神と評されてました。そうか、そうだったのか!でも、文系に染まったキルステインは想像できないから、結局彼女の映画はファンタジーだよね、『エリザベスタウン』とか!でも、あれは、中学を舞台にしてれば絶対に当たってたよ、『耳をすませば』みたいに!あれ、ファンタジーなのは猫の紳士じゃなくて、ストーリーそのものじゃなかろうか。青春なんて、あんなに青くも春でもねーよ!

*3:うさんくさい雇われコーチのくだりはいいですね。苦難の中のトドメの一撃みたいで。