キングスパイダー(2003)
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2004/12/03
- メディア: DVD
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物語は大きく二つに分かれてて、生物兵器のキングスパイダーが軍から脱走し、軍と戦う前半。そしてキングスパイダーがクラブハウスにもぐりこんで、繁殖し、閉じ込められた若者が脱出する後半となる。なんだか、物語の中心人物は目まぐるしく入れ替わってて、見せ場が終わったらバタバタ死んでいくので、感情移入できないことこの上ない。命の価値は虫以下だ!とりわけハリウッドに住む連中の価値は低いらしい。
前半は軍がハリウッドを破壊しまくる凄い内容になっている(どこをとっても凄い内容なんだけど)。鬼のようにアグレッシブな司令官がハリウッドを血の海に変える。時々、ものすごく臨場感のある映像が挿入されるんだけど、残念ながら前後の映像と画質が違いすぎるんだ。この画質の乱れはいろんな意味で天災か人災か疑ってしまう。ぼくは蜘蛛と闘う映画だとばかり思っていたよ!でも町を破壊しまくってるのに、人間が一人もいないのは怪獣映画として正しい気がするし、監督がハリウッド嫌いなのはよく伝わった。なんかスカッとしてよかったね。よかったのか?
後半はゾンビみたいなパラサイトみたいな物体Xな話になってた。女の子のバンドがヘタな上にカメラ演出もダメダメで脱力したところでクラブハウスに立て篭もり、蜘蛛に立ち向かう話に変わる。そして、無敵かと思われた蜘蛛たちが、包丁や火でバタバタやられたかと思ったら、蜘蛛にかまれた奴が蜘蛛人間に変身して逆襲するんだ。なんだかよくわかんないけど、そういう映画だったんだ。いや、この映画は実在するんだよ、信じてくれ!
ホラー映画でもモンスター映画でもあるんだけど、これは特撮映画でしょう。特撮やってる人は激怒するかもしれないけど、特殊な撮影であることは間違いない。2003年の映画で、ミニチュア蜘蛛のワイアーがみれるとは思わなかった。