電車男-第八話

 このドラマは上手いのか下手なのかよく分からないなぁ。前半は明らかに時間稼ぎで間延びしてたし、コテコテな展開や力技で逃げようとするも、ぎこちなさが漂っている。セリフも繰り返しや冗長なものが多いし空気に合わない妙に凝ったものも混じっていて萎えますよ。ウソを許す話がオタクを告白する話に完全に入れ替わったラストはすがすがしくてよかった。
 オタクであり続けることが肯定される展開はなんらかの配慮が働いてるのかもしれないが、悪くはないです。
 エンディングは個人的に怒涛の展開でした。電車の部屋を見た伊藤美咲が一言「いいじゃないですか…個性的な部屋で」。あー、個性的ってすごい言葉だよね。肯定でもなんでもないお茶を濁す常套句がさらっと出てくるあたりに脚本化の悪意が見える。ドラマではエルメスが電車を尊重するという流れだったけど、通常ならオタクを一撃で殺せる一言じゃない?段々エルメスもオタク化していくことをほのめかすくだりはもう何の悪夢かと。確かにお互いを尊重することはカップルのあるべき姿なんだけど、お互いの世界が違うことがあまりにも如実に現れていて気が重くなってきます。次回予告で伊藤美咲がメイド姿になっていたけど違和感バリバリでグロテスクだったなー。
 あと、電車男を見守る人たちにプロレスオタクでてきやがった。いらねー!