ストラタス姐さんの女子王座防衛歴

 トリッシュ・ストラタス姐さんは怪我で療養中ですが、一応女子王者なんですよね。

2005/01/09 New Year's RevolutionにてLita相手に王座獲得!
2005/02/21 RAWにてモーリーとヴィクトリア相手に王座防衛
2005/04/03 レッスルマニア21にてクリスティ相手に王座防衛
2005/07/20 現在に至る

 そうです。ストラタス姐さん、実に4ヶ月弱の間防衛戦を行っていないんです。WWEの場合、特にヒールの王者の場合ですが、とにかく防衛戦をこなしていくなんてお手の物だと思うんですがね。同じ女子王座ではステファニーマクマホンが2000年に王座を獲得しましたが、一ヶ月防衛戦を行わなかったものの、王者らしく三ヵ月後に王座を落とすまで三度防衛戦を行っています。もちろんHHHやトリッシュの乱入つきのインチキ防衛。昨年では他ならぬトリッシュが腕を怪我しながらも防衛を続けました。ニディアから秒速で女子王座戦を終えたのは記憶に新しいんじゃないでしょうか。
 防衛戦があまりにも避けられていると王座が剥奪されることもありました。1992年10月6日にショーン・マイケルズがIC王座を獲得するも、防衛戦を避け続けていたため、3ヵ月後の9月27日、レーザー・ラモンに王座を剥奪されてしまったんですね。これに切れたマイケルズが負けてもいないのに王座が移動するとは何たることか。決定戦をやるぞといって行われたのがレッスルマニア10のハシゴ戦であったのは有名な話。
 巷ではタッグやクルーザー級王座戦が軽視されつつあると論議されてますが、最も問題なのは女子王座なのは明白。レスリングのできるDIVAが次々と解雇され、いまやトリッシュ、ヴィクトリア、リタを残す三人のみ。さらには3ヵ月も王座戦が開かれないのはWWEが女子レスリング部門に価値を置いていないことに他なりません。レッスルマニア以前も一月半のペースでの王座戦は少なすぎでしょう。7ヶ月突破すればモーリー・ホーリー保持する女子王座最長保持記録を越します*1が、この防衛戦の少なさはなんとかならんでしょうか。せめてHeatでも防衛戦をやってほしいと思うんですが…。
 日本でも女子プロレスは衰退の一途をたどってますが、アメリカでもこの傾向は加速度的に進行しています。新しい試合スタイルの実験台でもいいから新しい見所を作って女子オリジナルの魅力を作っていかなければならないでしょう。女子といえば日本ですが、全女全盛期を知らないんですよね。今度みてみようかしらん。

*1:NWA女子王座まで入れると、「統一女子王座のパイオニア」ファビュラス・ムーラの1年半(1966/09/17-1968/03/10)とかいうわけのわからん記録が出てきます。小ネタついでにヘビー級世界クラスの長期王座防衛を挙げると、NWAヘビー級王者ルー・テーズが6年半、AWA統一王者バーン・ガニアが7年となってます。さすがに錚々たる面々ですが…レトロプロレス恐るべし。