バイオハザードⅡ アポカリプス

バイオハザード II アポカリプス デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
アンブレラ社のロゴマークはカッコいいねぇ。刺さったガラスを表現してるのがアンブレラ社の冷徹な雰囲気を表しててcool。テレ朝のロゴにも似てるかなぁと思って確認したら全然似てなかったなぁ。
■ストーリー
ゾンビを大量生産するイカレ会社、アンブレラ社に戦闘能力ずば抜けた美女2人が立ち向かう!
 
 実態は健全なアクション映画。でも一応ゾンビがいっぱい出てくるのでホラーにカテゴライズしてます。でも走るゾンビが流行のご時世で未だにゾンビがノタノタ歩いてたり、『サンゲリア』や『ゾンビ』をオマージュした場面もあり、意外とゾンビ愛を感じることもできました。『バタリアン』を意識するかどうかは考えどころですね。個人的には意識してしまった時点でなんか負けのような気がします。
 でも、やっぱり近いのは『エイリアン』や『ロボコップ』のような癖のあるアクション映画ですね*1。一人だけ常軌を逸して強い主人公が暴れまわるアクションは非常に爽快です。アクション担当の監督は優秀だったんでしょうねえ。最近ではなかなか見られない質の高さでしたよ。カンフー、ワイヤー、レスリング、マーシャルアーツ、それにもちろん銃撃戦に爆発となんでも揃ってますが、いずれもレベルが高い。どの部分にも偏らない演出でしたが中途半端にはならず、逆にアクションの連続に全然飽きがこないというよい効果がでていました。墓場のシーンから「これ、アクション結構期待できるんじゃないの?」と思ってましたが、終盤まで期待を裏切らない楽しさ。ロック様の映画も本作のアクション監督に担当してほしかったよ!次作も間違いなく続投でしょう。ゾンビにこだわらず、アクションに集中した監督の判断も英断でしたね。アクションを期待すればまず外れのない良作に仕上がりました。
 本作の看板はゲームのヒロイン、ジル・バレンタインにゲーム第3作のボス、ネメシスですね。いや、ホントは本作はゲームと比べながら楽しむ映画なのかもしれませんが、ゲーム版は全然触れてないので何も言えないっす。巷の評判ではゲーム愛好家でも満足できる出来なのだとか。ふーん。で、ジルですよ。今年で30のシエンナ・ギロリーが演じてるって、全然わかんないよ。主役クラスの子なのに渋い人を連れてきたのねぇ。でもショートの黒髪でセクシーな人でした。主人公といい、ジルといい、アナウンサー役の子といい、監督の好みがなんとなく一貫してるのがわかる顔ぶれです。みんなゴツゴツしててチョト怖いけどクールでカッコいい感じです。ジルも警官なのに露出度高くてよし。しっかり鍛えてきてるのかスタイルいいしアクションに違和感ないよ〜。いいね、いいね。ネメシスも反則気味の強さがよし。でかくて銃もきかないのに私用武器がロケットランチャーにガトリングという不条理。もうちょっと暴れてほしかったという思いが残りますが、冷静に考えるとちょうどよかったのかもしれません。
 演出にはツッコミどころが結構多くて明らかにありえない展開が多くてちょっと笑ってしまうところも。でも、アリスの登場シーンから開き直り感がビンビンに伝わってきたので矛盾、飛躍の指摘は野暮でしょう。
 次回作への伏線張りもバッチリ。深く考えなくていい良質の娯楽作品です。

*1:なんでこの2作品を挙げたがというと、設定に類似点が多いと思ったためです。他にも『グリード』や『バットマン』を連想させるシーンもあったんですが先述した二作との類似は多分納得してもらえるところでしょう