スーパースター100人を語る!

第七回バティスタ
 えー!?バティって、39歳だったの!?
 実年齢が公表されてから、こんな風にぶったまげたファンは多いのではないでしょうか。かくいう僕もその一人。この間念願の世界ヘビー級ベルトを手に入れましたが、年齢的に最後のチャンスだったんですねぇ。エヴォリューション加盟でストーリーの最前線にのっかり、空前のバティスタブームを受けてチャンスを物にした39歳。歳いってるといってもロックと同世代くらいでしょう、てなぐあいに考えていた僕は驚きと同時に感激しました。
 高齢のプロレスラーもちらほらいるので、プロレスラーの選手寿命は長いじゃないか。もうすぐ40のレスラーでも十分チャンスはあるんじゃないのかと思われますが、決してそんなことはない!確かに、確かに他のプロスポーツに比べればかなり選手寿命は長いです。大部分のレスラーは30過ぎてからが勝負ですからね。でも、それは裏を返せば30過ぎてからでないと一流になれない奥深さがプロレスにあるということです。詳しくは語りませんが、あらゆる状況、相手に対応できる柔軟性というものは一朝一夕で身につくものじゃないですよ。さらに自分の個性を見つけ出して、変化がつくように日々磨き上げていかなきゃダメです。お客さんに自分の存在を定着させるのも時間がかかるし、バックステージのみんなに認めてもらうのも年季が必要です。この業界はチャンスも少ない!ここぞというところで、いつも怪我をしていたバティスタは少ないチャンスを微妙に逃し続けてました。だからこそ、今回ベルトを獲得した価値は大きい!
 バティスタがみんなに好かれる理由は、あの物静かな雰囲気にもあるでしょう。おしゃべりなHHHやフレアーと一緒なので目立ちますね。言葉少なめなキャラクターは結構素に近いんでしょうね。あの落ち着いた雰囲気はバティのこれまでの軌跡に味わいを与えますね。同じく苦労人で物静かなベノワとファンは被るんじゃないでしょうか(最もレスリングセンスは比べるべくもないですが。マイクも微妙にベノワは上手いんですよね)。バティスタは不器用そうな人のいいオッチャンといったイメージもあるのでベビーになった今、ファン層は広そうです。
 しかし、なんにせよ、バティスタの最大の武器はあのカッコいい容姿なんです。ボディ・ビルダー出身だけに漫画のような肉体に、あのラテンな顔ですよ。HHHと向き合う様は本当に絵になる。80年代WWFは筋肉巨人時代といわれてますが、バティみたいなのがゾロゾロいたんでしょうか。ちょっと不器用でも筋肉巨人は存在だけで価値があります。やっぱりバティは単純な技でも説得力が全然違うんですよね(当然筋肉巨人ばかり集められてもつまらないですが)。HHHやフレアー御大のもと、いろいろ勉強させてもらったらしいですが、キャラクター上なかなか発揮できないとのこと。でもヒールに戻ればNWAプロレスはバティスタに合ってそうです。
 ぐわんばる渋くてカッコいいオッサンは好きなのですが、ベノワさんやエディに比べるとドラマに薄いバティスタ。彼らよりも報われているのはビンビンに発せられるオーラのなせる業でしょうねぇ。僕も体鍛えて日焼けしてマイクを鍛えて秘めていたオーラを発揮させたいものです。
 
 
 
 
・・・違った、「体を鍛え、ビタミンを摂り、神に祈る」んだった(笑)