故郷の香り
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: DVD
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7年ぶりに故郷に帰ってきた主人公。そこで初恋の相手、暖と再会します。7年前の事情や、現在の事情がゆっくりと解明されるのも本作の魅力なので、あまり前情報は手に入れないほうがいいです...。
id:movieholicと共に鑑賞。「愛しているぅ!」という強い情熱じゃなくて、「好きだけど、好きだけど…」という微妙な愛情が全編を包んでいます。それぞれの登場人物の距離感が絶妙ですね。この切なさはid:Evocacionや匈奴のツボではないでしょうか。
それぞれの距離感にだんだん決着がついていく過程や、人間関係が解明されていく過程がさりげなく、しかし観客を引き込むように作られているので、のどかでも飽きない作りになっています。確かに上手い。
悪くないけど、最後の最後、主人公のモノローグがものすごく自分勝手な解釈に聞こえて不快です。「靴のシーンや、ヤーベの尋常でない嫉妬っぷりからみて、暖が主人公にまだ思いを寄せているのは明白。この上で、暖を幸せと解釈する主人公は自分勝手ですよ。」ま、主人公はいいとして、これを最後の一言にもってきた監督こそ最大の無神経の持ち主ではないのかと思った。解決できないものをむりやりまとめようとする魂胆がムカァムカッときたのよさ
ヒロインの暖を演じた女優さんが綺麗だし、演技も上手かった。10年間の暖の変化が見事に演じ分けられていて驚嘆。若き日がちょっとあざとい気もするが、現在の暖は疲れや落ち着きが見事に表現されていてヨカッタです。
中国の田舎って綺麗だねー。どこで見つけてきたんでしょ。