リック・フレアー自伝備忘録5

リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン
そろそろ終わりです。このペースだと次回で終了ですね。しかし、ハードカバーって普通に読みにくいですねえ。重いし、持ち運びも不便ですよ。備忘録のためにメモとりながら読書しているのがもどかしい。
リック・フレアー伝もいよいよ有名なMonday Night Warに突入です。

17章

有名な猪木の北朝鮮公演の模様を描いています。これは面白いですね。結構詳しい描写があって、興味深いです。北朝鮮に行きたがっていた選手はあまりいなかったようですね。実際に公演に参加したフレアーも困惑しています。しまいにはモハメド・アリがブチキレてフレアーがハラハラする場面もあって楽しいですね。
WCWでのホーガンの横暴が激しくなってきます。権力欲の固まりか、サル山のボスみたいな描かれ方をしていますね。ホーガンの人の使い方がよほど気に入らなかったのでしょう。ここでまたアーン・アンダーソンが登場します。最後までフレアーの支持があったにもかかわらず、引退まで報われなかったようです。
またブッキング委員会に参加することになりましたが、また自分の非力を責めています。どうもフレアーは政治力が欠けていたようです。本書で描かれるフレアーの悩みも主にここからでてきていますね。
周りからあまり支持を受けていないアーンをひたすらに支持してしまうことからフレアーの立場が微妙になります。立ち回りがうまくないようですね。
WCWに加入したランディ・サベージ。この人もホーガンのように横暴を重ねるように。ホーガンやサベージといっしょに遊びまわるビショフはなんだかダメダメです。

18章

Monday Night War開戦です。
ビショフをボロクソにけなしています。
団体に報われず、ひどいストーリーに加わり続ける日々が続きます。ビショフのストレスのはけ口になっているような描写もありますね。若手レスラーのジョバー*1を任されることも。40歳以上で数々の世界王座を獲得したレジェンドですから、今では考えられない扱いですね。
そして、最大の友、アーン・アンダーソンの引退です。アーンの引退は感動的ですね。しかし、翌週、アーンの引退をパロディにした、下劣なスキットが組まれ、フレアーはこれに激怒します。スキットに加わったけど、与えられた仕事としてコミカルに演じたつもりのケビン・ナッシュは実際にアーンに謝罪を行ったとして擁護しています。

19章

WWFを礼賛しています。
これは現在の職場とはいえ、ちょっとほめすぎ。
ブレット・ハート大批判。モントリオール事件*2でさえもビンスを擁護しています。フレアーはとにかくエゴのつよい選手が嫌いなようですね。
フレアーWCWに冷遇される日々が続き、またも神経衰弱に陥ります。
僕はフレアーが少々の困難にはへこたれない、リアル・スーパーマンだと思っていたので、二度もフレアーが人間的な弱みを見せるシーンがあって意外でしたね。
とうとうWCW相手に訴訟を起こしてしまいました。本格的にWCWはきらいだったようですね。
WWFに移籍しないのはエージェントのせいだと言ってますが、そんなことはないでしょう。エージェントがよい条件をエサにフレアーを引き止めたといってますが、フレアー自身、エージェントを信用していなかったようですし。また、ホースメンを始めとした仲間がいるから離れられなかったといってますが、こっちが本音のような気がします。筋通っているし。
リング上での楽しいスキットを話しています。やっぱりフレアーは政治の人じゃなくてステージの天才ですね。

20章

デビッド・フレアー、デビューです。実の父親とはいえ、ほとんど会っていないわけですから、デビッドとリックの心境というのは気になります。もうちょっと深く掘り下げてもよかったのでは、と思いました。
フレアーのパパが死んでしまいます。なんだか唐突ですね。レスラーは忙しいから親孝行なんて結局できなかったんじゃないでしょうか。フレアーは無念だったでしょうね。
DDP批判。彼はフレアーが言うほど平々凡々なレスラーではないと思いますが。他のアメプロ本見ていると、どうもDDPはビショフの手下的な位置づけにいたようなので、その辺でフレアーの気に障ったのかもしれません。
エリック・ビショフ、首になりました…。

*1:負け役、引き立て役

*2:オーナーのビンス・マクマホンブレット・ハートをだました事件。ストーリー上ではブレットが勝つ試合がレフェリーストップという形で相手が勝つように無断で試合内容が変更されていた。