フォーン・ブース

フォーン・ブース [DVD]
主人公がビンス・ルッソーに似てて気になって仕方なかったわ。
面白いトリッキームービーでした。
全米一位をとるだけあって全く飽きさせない展開です。
最近あまり見ない言葉ですが「ハラハラドキドキ」しますよ。
 展開は公衆電話からの電話をとってしまった主人公が、異常な電話の主に脅されて追い詰められていくという話です。
 主人公は妻に隠れて愛人がいるという精神的弱み、犯人は銃を持つという肉体的な弱みを持ちます。犯人は優位点を把握して、じりじりと主人公を追い詰めます。後半は少しずつ主人公が盛り返してくるので、望みを持たせずにもうちょっといじめて欲しかったなあと思いますが、それでも終盤は絶体絶命の緊張感が味わえます。
 撮影期間はわずか10日。
頭のトチ狂ったプロデューサーの考えそうな話題作りですが、"偉大な小作品"としての本作の価値を高めることには違いありません。
 とにかく、公衆電話という閉塞した場所を使って、如何に面白い物語をつくるかという設定の妙を楽しむことが全てです。
主人公以外の人間像が薄っぺらいとかいわない。