リック・フレアー自伝備忘録2

リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン
だんだんなじみの名前が増えていきます。
相変わらず度のすぎたバカばっかりやっていて、
こってりした雰囲気は変わっていません。
他のレスラーへの辛い批評がちらほらと現れてきているので興味深いですね。

4章

飛行機墜落事故の話ですね。実にあっさりと述べられている印象があります。たったの1章で収めてしまっているのも意外。フレアーにとってかなり重要な事件だったはずなのですが…。
あと、この時代はまだプロレスがショーだとカミングアウトされていない時代ですから、ヒールとベビーが仲よく同じ飛行機に乗り合わせていたという事実をもみ消す過程も興味深いですね。

5章

フレアーのきらびやかな衣装を作っているのはオリビア・ウォーカーって人。この人のエピソードは面白かったですね。骨のある人だ。
「ピープルズ・チャンプ」ってフレーズを一番最初に使ったのはフレアーだ!
どうやらラリアートは助走つきのクローズラインをさすらしい。
ブルーノ・サルマンチノについてかなり辛いコメント。「偉大」であるとはどのような選手を指すのかを語っています。顔ぶれを見るとやはりレスリング重視なのが伺えますが、ザ・ロック様やクリス・ジェリコの名前が挙げられてませんね。これはかわいそう(特にジェリコ)。
ダスティ・ローデスに対する憧れはやはり強いようです。このころとにかくローデスの真似をしていたようです。そういえばデビュー時もローデスの弟というギミックでデビューしたかったとかいってましたね。後にダスティ・フィニッシュに悩まされるフレアー。ダスティと実際に仕事をするようになり、憧れはどのように変容するのか。この後が楽しみです。
フレアー最大のライバル、リッキー・スティムボートついに登場です!ここはやはりページが割かれていますね。ほぼ最大級の賛辞です。

6章

ブルー・ザ・ブロディがプエルトリコで刺し殺された事件について触れてます。
ブロディ自身、わがままで問題のあるレスラーだったらしいのですが、
やはり刺し殺されたことを重く見たNWAのトップレスラー陣はその後プエルトリコレスリングをすることはなくなったらしい。プエルトリコをしきっていたのはカルロス・コロンって人で、フレアーも認めていた人らしいです。カルロス・コロン=カーリー・コロンならば、現在WWEで活躍しているカリート・カリビアン・クールのお父さんってことになりますね。一月に特番New Year's Revolutionがプエルトリコで開催されましたが、これは結構歴史的な出来事ではなかったのかと思いました。
フレアーの入場曲が「ツァラトゥストラはかく語りき」になったのはこのころ。ボブ・サップがこの曲をつかうならそれなりにフレアーへのオマージュが欲しいところですね!しかし、この曲名はいつ見てもラブクラフト的なキッカイさを感じます。
ダイヤモンドのフレーズをつかった例のマイクパフォーマンスもバディ・ロジャースからインスピレーションを受けたものらしい。
バディ・ロジャースに対して辛いコメントです。性格に難ありとのこと