ウルトラセブンDVD vol.1

DVD ウルトラセブン Vol.1

DVD ウルトラセブン Vol.1

 友人にウルトラマンマニアがいたので、一緒に鑑賞することにしました。DVD鑑賞後もウルトラマンに対する愛のこもった話がいろいろ聞けて面白かったですね。友人は「セブン」より「マン」のほうが好きなようです。しかし、一番は何といっても「帰ってきたマン」らしい。図鑑見せてもらいましたが確かに「マン」のほうが知ってる怪獣多いですね。バルタン、レッドキング、メフィラス、そして最強怪獣ゼットン。エリマキつけたゴジラもいるし。

 さて、マンのDVDが既にレンタルショップで借りられてたのでセブンを選択した次第ですが、面白かったです。オープニングの奇怪な絵作りがそそられますね。砂絵が飛び散るのを逆回しにしたタイトルショット、それから映像に色を入れて、水をとった独特の背景と、言葉で説明するのは難しいんですが、一見の価値ある独特の映像ですよ。原色大好きだった子供時代の名残からかノスタルジーすら覚えます。
 驚いたのはオープニングではスタッフから名前が流れるんですね。特撮だけに役者よりもスタッフのほうが重要ということでしょうか。そして役者紹介ではもっと驚きました。一番最初に画面に現れたのは「キリヤマ 中山昭二」。なんと、主人公モロボシダンよりも先に名前が流れるんですよ。キリヤマさんは隊長で地球防衛軍のリーダー。ドラマ内の階級順に名前が流れてるんですねー。

第一話「姿なき挑戦者」対クール星人

 クール星人は人間を集め調査する知的な侵略者。工業地帯を爆撃し、人間に降伏を迫ります。この爆破シーンがミニチュアながら非常に力が入っており、円谷プロの本シリーズへの力の入れ込み具合が伝わってきます。
 我らがモロボシダンは調査に向かう地球防衛軍の前に突如風来坊として参上。地球防衛軍や怪獣に関してありえない情報力を披露し、防衛軍を驚愕させます。どうみても怪しすぎるモロボシダンをあっさり基地に入れたり、隊員にしたりするあたり防衛軍の危機意識を疑いたくなります。
 ウルトラホーク一号の分身、ポインターの大活躍、セブンの身体縮小能力、アイスラッガーカプセル怪獣(ウィンダム)とセブンの魅力がたくさん詰まった充実の話でした。
 クール星人自体はものの数秒で敗退。

第二話「緑の恐怖」対ワイアール星人

 久しぶりに宇宙から帰ってきたダンナはどこかおかしいってな感じでジョジョ4部や、『ノイズ』を彷彿とさせます。ダンナも奥さんもお金持ちで、言葉遣いがいいんです。舞台が郊外で夜が多く、怪獣の怪奇な姿から昭和の怪奇小説、怪奇漫画を思いますね。前半の世界観は僕にはとてもしっくりきます。
 地球防衛軍は隊員の送り迎えという私的な用事にポインターを使うなど、今回も危機意識の欠如を露呈させています。
 ワイアール戦はセブンの一方的な展開で圧勝。山を一つぶっ壊します。中に置き去りにしたおじいちゃんは大丈夫なんでしょうか。

第三話「湖のひみつ」対エレキング&ピット星人

怪獣3 エレキング
 ついに有名な怪獣エレキングのお目見えであります。湖に立ち空に向かって咆哮するエレキングのショットは非常にカッコいい。有名怪獣だけあってさすがに手強く、戦闘に見所ある面白い回でした。
 今回も呑気な地球防衛軍は子供の通報をわざわざウルトラホーク一号で確認に向かいます。その後も司令室を無人にしてしまったり、ウルトラホークが撃墜された時は目立ついかだで非難してしまい、エレキングの格好の的になってしまったりと結構な失態ぶりです。
 セブンも女の子に気を許してしまい虎の子の変身道具「ウルトラアイ」を盗まれます。
 勝手に自滅していく地球サイドを相手にリードを続ける侵略サイド。ダンは抵抗をしようとカプセル怪獣ミクラス」を投入。パッと見役立たずですが、エレキング相手になかなか健闘します。しかし、結局エレキングの強さを引き立たせるジョバーなのでした。哀れ。
 セブンあっさりと起死回生しましたね。

第四話「マックス号応答せよ」対ゴドラ星人

 ゴドラ星人もクール星人と同じで、さほど強くないけど知略を巡らす知的侵略者ですね。
 地球防衛軍から注意をそらしたり、セブンからウルトラアイを奪うなど、いろいろがんばりますが、敵に堂々と作戦内容を公言してしまう下等生物です。
 ゴドラ星人何人かいますが、今回は地球防衛軍にもやられてしまう弱さ。セブンとの戦いも勝負になりません。
 こんなゴドラ星人戦ですが、なんとこの回、二話続けてダンは女に騙されウルトラアイを盗まれます。しかもピット星人のときよりも手口のレベルは格段に落ちており、ゴドラ星人の化けた美女はひたすら無口でとにかく怪しい。必見。