女優霊

女優霊 [VHS]
 酷評注意
■ストーリー

 とある映画撮影現場。映画のフィルムに映ってしまった謎の映像から監督の周辺に次々と奇怪な出来事が降りかかる・・・。謎の映像には少年時代の監督の記憶に手がかりがあるらしいのだが・・・。

 今を輝く中田秀夫高橋洋のゴールデン和製ホラーコンビが送るオカルト直球映画です。これまで和製映画を食わず嫌いしてきましたからあえて今回は正面から挑んでみました。前回の高橋洋脚本の『狂った唇』から、どことなくやはりノリの違いは感じていましたが、今回もテンポの悪いオープニングから嫌な予感が・・・。
 淡々と進んでテンポが悪い/はじけっぷりが足りなくて理性的/お化け屋敷風で芸のない恐怖演出…これらが和製ホラーに対して僕が持っていた先入観です。この先入観が見事に炸裂してしまったのが本作。さあ、がんばって見てみよう、楽しもうとはしていたんですが、あまりにもツボが違いすぎ。
 演出と音楽の昭和のノリは楽しめました。しかし、楽しめたのはそこまで。お化けの登場も段々迫力が増してきますが、楽しかったのは最初だけ。もともと地味な驚かせかたなんですが、アレンジに工夫が足りません。だんだんくどくなってきて、ラストが投げやりに見えるほど。
 和製ホラー食わず嫌いは治したいとは思うんですが…。『女優霊』はちょっと撃沈してしまいました。オススメを募集します。次に考えてるのは『呪怨』。驚かせ方に迫力ありそうじゃないですか!?