鈴木浩子-Another Face

#74 ずぶの素人
 一応業界人だから「ずぶ」ってのもあんまりですが、いわゆる「マーク」でもない浩子さん。プロレスをよく知らない自身を反省するようで自己肯定に入ってます。業界をある程度外の目で見れるってのがその理由ですな。外が見えずに自分の世界に閉じこもるってのは確かに怖い。だけど、がっちりした指針をもって動かなければ目立てないのがこの業界の難しいところ。一レスラー、一タレントである限りは自分の信じた道を一直線にいけばいいと思うんですが、問題になってくるのはブッカー(現場責任者)などの責任ある地位になったときに、指導すべき相手の個性とどの程度折り合いをつけるか。それが難しくなってくると思います。ストーリーやマッチメイクを練る人はレスラーみんなの個性と観客の要望を考えなけりゃならないんだから毎日頭を痛めているでしょう。観客の要望も選手の魅力も様々。最大公約数の面白さを追求しても、例外だらけのプロレス業界には通用しないんじゃないかなぁと、ずぶの素人は思うわけです。外からの目といっても、外の人の趣向も様々。外からであろうと内からであろうと大事なのは自分の感性とその立ち位置をしっかりと認識しておくことでしょう。プロレスみたいな混沌とした世界なら別に世間と触れなくても自分の立ち位置は明確にできそうですが。
 あと、教科書がつまらないのは大学の先生のせいじゃなくて、ガチガチに厳しい教科書検定と指導要領のせいじゃないのかなぁ?