地震

 テレビ周辺に積み立ててあった本がポロポロ落ちていった。こういった本は「これから読む本たち」なのだが、だんだん山が高くなっていく。みっともないので「読まなきゃ」と思いましたよ。
 今日は池波正太郎の「新装版 幕末新選組 (文春文庫)」を読み終えました。淡々と事実が述べられていく感じで退屈。次々起こるイベントも月並みに描かれていたためですかね。僕は特に新撰組に思い入れが強いというわけではないので、人間描写にもっと力を入れて欲しいと思ってしまう。非常に主人公よりな視点もあまり魅力を感じなかったです。主人公がカラッとした江戸っ子であるためか、物語り全体もカラっとしているんですよね。小さいことにこだわらず、ネチネチしない。現実世界での永倉や彼を囲む人間関係は魅力的かもしれませんが、小説の世界だと限りなく退屈...といった印象です。次は三浦哲郎の「木馬の騎手」を読む予定。短編集なんですが、一つ目の「接吻」が非常に上手かったので、久しぶりに期待できるかもしれません。