グロリア

「生きていくって、大変なのよ。お金も住むところも必要だし…。死んじゃったら何にもなくなっちゃうんだからね。私には何でもある…。お金、住居、ネコ、洋服、香水、化粧品…。」友達のうちを訪ねてしまったのが、悲劇の始まり。ギャングに追われることになり、生活は破綻。友達の子供を預かることになるが、生意気で完全な役立たず。６才の恋人を連れたオバハンはギャングの追撃から逃れられるのか!?

これはカッコよかったです。
グロリアはシビれる。
女の人がグロリアに憧れる気持ちはすごくわかりますね。
しかし、これは女優さんの顔と演技力の賜物。
あの哀愁とストレスと、強さを体現できる顔はそうそうハリウッドにはない。
すくなくともシャロン・ストーンあたりがリメイクやったりすると萎える。
シガニー・ウィーバー姉貴(痩せすぎか…)か、キャシー・ベイツ御大(怖すぎか…)に頼みたいところ。
　
ドラマの緊張感の張り方が見事。緩急のつけ方が尋常でない。
展開の移り変わりがシブイというか、グロリアの魅力のひとつなので、メシ食いながらとか、洗濯物たたみながらとかじゃなくて、じっくり観ていて欲しい作品ではあります。複線も見事ですし！演出の仕方が普通に上手。
ひとクセある昔のアメリカアクション映画の好例ですね。
じっくり練られたいい映画。
これも説明のセリフがほとんどないです。
筋が進むにつれ、徐々に世界観の全容がわかっていく好例。
珠玉のエンターテイメント作品。
オススメ！