ブレインデッド

ブレインデッド [DVD]
2004年度100本目の鑑賞映画です。
2004年12月30日に鑑賞。
インディー恐るべし。
物凄い力強さを感じますね。
人体をとにかく壊しまくって遊んでいる感じ。
粘土と思えばグロくはないです。
サヴィーニやフルチというより、死霊のはらわたに近いですね。
不愉快も徹底的にやってみたら、かえって爽快みたいな。*1
 ジャンルはスプラッターコメディでしょうか。僕は冒頭のハイテンション過ぎる腕チョンパシーンやお母さんの慈悲の無さ過ぎるサルへの仕打ちあたりからスイッチが入りました。以後は映像から離れられません。これでもか、これでもかとアイデア満載のゾンビ映画のギミックが飛び込んできます。
 とにかくゾンビで思いついたことを全部やってみたって感じの、創意工夫に満ちたアクションが魅力ですね。詳しくは述べませんが、ゾンビ好きならはまってしまうシーンが必ずひとつはあるでしょう。ギャグというよりは一線を越えた悪ふざけなので、まじめに観るとばかをみますね。「そこまでやるの!?うわ、ばかだ!わはは」ってリアクションが求められているんです。
 役者の皆さんもインド映画顔負けの濃さと暑苦しさ、それにオーバーリアクションをもっているので、破綻した世界観に非常にマッチしています。ゾンビになる前からベトベトしているんですよ〜。踊るマハラジャと違うのはいきなり踊りだすんじゃなくて、いきなり血と肉が飛び散るスプラッターパーティーが繰り広げられるということですね。でも、ブレインデッドのほうが短いし、飽きないだけの工夫がされているため、爽快ですよ。
 監督はピーター・ジャクソン。これだけエネルギッシュな映画を撮るんです。指輪物語も任せられるわな。次回作はキングコングだって。・・・仕事を選んでないなぁ。どうも映画に統一感がない。職業監督になるつもりですか?「フレディvsジェイソンvsアッシュ」が撮れるのはサム・ライミを除いてこの人しかいないと思うのですが。

*1:同監督の『乙女の祈り [DVD]』はかなり後を引く不愉快さで、僕はあまり好きじゃないですね。