デス・レース2000

デス・レース2000 [DVD]
意外とテンポがゆっくりで「ビックリィィィィ!!!」
モラルの破綻している映画なのに
映像はわりと穏やかです。
アクションシーンは割りと拍子抜けしてしまうかも。
しかし、それでもこの作品のB級の王道を行く
ストーリーの魅力を損なうものではありませんね。
殺す方も殺される方もイロモノばっかり。
ここでストーリーを説明しておきましょうか。

 舞台は2000年のアメリカ。この時代の最大の娯楽は年に一度の大陸横断カーレース。それはルール無用のNo Holds Bird。兵器のようなマシンによる殺戮レースが展開される。主人公はダークマンとダースベイダーを足して四で割ったような男、フランケンシュタイン。ライバルはとにかく人を殺しまくる頭まで筋肉のスタローン!......の演じるマシンガン・ジョー。他にも、今では絶対に扱えないネオナチキャラの女(何かやるたびに日本語で「ビックリ-!」と叫ぶステキなお嬢さんです)や英雄ネロなどが出走者として名を連ねます。
 このレースは人をひき殺せばボーナスポイントが加算されるという『バトルランナー』も裸足で逃げ出すようなモラルハザードなルールが入っています。レーサーと彼らに挑む一般市民との攻防!?が本作の主な見せ場でしょう。
 そして無意味にハダカが挿入されるなど、B級映画の基本を外していません。
 強引なエンディングに腰が抜けるようなエンドロールなど、最後まで気の抜けないキングオブB!な映画です。

製作はロジャー・コーマンB級映画の帝王といえばこの人。
有名な製作者で、とにかく大量に映画を製作しています。
彼の製作によって世に出て行った有名な監督*1も多いので、
知らなかった人は覚えておいてもいいのではないでしょうか。

*1:コッポラ、J・キャメロン、スコセッシなどなど。本当にこの人は偉大です