ゾンビは嫌いですか

友達にすすめてまわってるジョージ・A・ロメロのゾンビですが、
どうも評判がよくありません。
「グロいからヤダ」とか「キモい」という理由なら
納得できるんです。あきらめられるんです。
「つまらない」というのはどうしましょう。
魅力が伝わらなかったのか、魅力が受け入れられないのか。
先の理由であればここで魅力を考察することで解決可能。
後の理由であれば、魅力を楽しむ感情を
文章でもって共有してもらうことで解決可能。
ということで、今日はなんちゃってホラーマニアの視点で
ゾンビの魅力を考えてみましょう。

絶望感は楽しい

主人公たちを囲むゾンビの大群や人間の混乱が助かるかもしれないという観客の希望を絶っていきます。(ゾンビののろさは数の多さも強調してるね!)人間のゾンビ化や人間の愚かさの描写なども思考をネガティブな方向に導いていきます。
こうした絶望感って、妙な昂揚感に誘ってくれませんか?
これは助かるか助からないかワクワクするという危機感とは違いますね。
先にあるのは絶望だとわかってるんですね。
絶望だとわかっていて、進んでしまう。
安全な今を捨て去ってしまう刹那的な自分を客観視しているのかもしれません。
最後がBadEndとわかって手を伸ばしてしまう悲劇と同じ楽しみ方かもしれません。
ゾンビの魅力はそうした絶望感がこれでもかこれでもかと押し寄せていることに今でも色あせない魅力があるのではないでしょうか。

社会批判

いわゆるロメロ節というやつですね。
僕のサポートしない魅力です。
だって、あからさまじゃないですか。
社会的弱者を主役級にそえるアイロニー
消費主義への批判などなど。ストレートに表現します。
いやみがないってのが救いかもしれません。

実はサバイバル物

いいかえれば極限状態で生き残ろうとする人間たちの群像劇
これは監督の人間観が最もにじみ出る方法だと思います。
人間の社会性や本性をぐいぐいえぐり出してくれるのがサバイバル物の魅力ですね。
いわゆるパニックムービーの1ジャンルといえると思いますが、
僕はこのパニック映画が大好きです。
タワーリング・インフェルノ」「エアポート75」「カサンドラ・クロス
ゲームでは「セプテントリオン」とかお気に入りですね。
…他にも魅力はあるかな。魅力は伝わったかな
…とりあえず今度は遊星からの物体Xと戦ってみよう